私は、この春、高校2年生に進級した。ほんの少し前に高校に入学したばかりのはず...。あっという間の1年だったが、高校入学、女流棋士デビュー(2月)等、変化の多い1年になった。
 分からないことばかりで、不安になることが多い春を、私は女流棋士1年生として迎えた。
自身にとって新しく始まる棋戦の対局、様々なお仕事、初めて経験することが一気に増えた。緊張することばかりだが、とても楽しみで、毎日が新鮮だ。
 
昨年とは違って高校の勉強も忙しくなり、大学進学のこともより真剣に考えていかなければならないだろう。限られた時間の中で、いかに効率よく勉強できるかが勝負になってくると思う。そんな中で、今年1年間は、将棋の棋力を上げるべく、何が必要なのかをしっかり考え、これまで以上に1日1日を大事に過ごしていきたいと、考えている。

 私は、4年ほど前からサボテンを育てているが、この春初めて、花を咲かせようとしている。少しずつ成長するサボテンのように、将棋の棋力を高めるのはもちろん、人としても成長できるように努力していきたい。そして、来年の春を迎えた時、充実した1年間だったと思えるように、また、女流棋士として納得のいく結果を残せるように頑張りたいと思う。

岩佐美帆子

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