2切れのすすめ
皆さん、ネット将棋はされるだろうか?
将棋倶楽部24、将棋ウォーズ、81Dojo、lishogiなど、将棋を指せる場所は多い。
今挙げたのは私がアカウントを作ったことのあるサイトやアプリだが、他にもあると思うので教えてもらえたらまた紹介したいと思う。
そして、私がハマっていたのが将棋クエストの中でも2分切れ負け(以下2切れと表記)だ。奨励会2級くらいの時に始めて、以来友達対局も含めれば1万局以上指している。今回はその醍醐味を語りたい。
まずメリットとして、持ち時間が2分ということで局数をこなせることが挙げられる。大学に通っていた際は忙しかったこともあり、たくさん指して勝負勘を失わないようにした。また隙間時間で気軽に指せるので、そういった面では皆さんにもオススメである。
次に残り時間が切迫した時の叩き合いである。残り時間が少なくなり相手玉を詰ますことが不可能となると、自陣に駒を埋め始めることがしばしば。そこからはタップ速度の勝負となりやすい。この部分については棋力向上とは関係ないので、嫌う人がいるのは仕方ないかなと思う。ただし持ち時間が少なくなった際に集中力が高まり、たくさんの手を考えることができて私は強くなったと思うので、それができる棋力の人には本当にオススメしたい。残り時間ギリギリで詰まし切ったときはとても気持ちが良い。またこれは私の場合であるが、手がたくさん見えるようになり普段の将棋で考えることが増え、むしろ時間を使うようになった。
他にもいつも2切れを指している常連の方々がとても個性的で、独自の文化というか面白いところがある。最近(2023.4現在)ではなぜか袖飛車が流行しているようだ。この常連の方々は八段前後の棋力に多く、私は何度も当たるので、名前を見るだけで「この人はめちゃくちゃ駒を埋めるのが好きな方だな」、「この人はひねり飛車系統の将棋が得意な方だな」、「この人はなんでも指すけど三間飛車のイメージが強いな」など分かるようになってきた。ここら辺の方々は将棋もまっとうに強く、指していて勉強になるので、個性を味わいながら1度で2度楽しめるといった感じである。
まとめると、
・皆さんにオススメ→隙間時間に2切れをすること(時間が切れてしまい最後まで指すのが難しいようなら5切れ、10切れもある)
・棋力高めの方にオススメ→たくさん指して棋力向上(ただし集中して指さないと意味ない)
※目安は形勢が良い場合に残り30秒を切っても相手玉の詰みを見据えて指せる方
※仲の良い黒田五段は「2切れをたくさん指した時期にAbemaのエントリートーナメントを抜けた」とのこと。
・ちなみに棋力向上とは関係なく、2切れをたくさん指すことは楽しい
こんな感じなので、興味ある方みなさん一緒に2切れを楽しみましょう!
柵木幹太