相棒
「飛車の近くに王様が…?そんな囲いがあるの⁉」
あの時受けた衝撃は今でも忘れられません。
女流棋士養成機関でもある研修会に通っていた中学の頃、愛知県の某支部で将棋を観戦していた時にある“囲い”と出会いました。
“囲い”にはいろいろな種類があり『金・銀で玉を守り、玉飛接近すべからず』と学んできましたが、目の前の対局では飛車の左斜め上で王様が囲われているのです。私の中での“囲い”の定義を覆す【右玉】の魅力に引き込まれるのに時間はかかりませんでした。
当時は右玉についての本や実戦で使う人も少なく、将棋ソフトでの研究も主流ではなかったため自己流でアレンジをしていました。指し慣れるまでにかなり負け込みましたが、少しずつ勝てるようになると指すのが楽しくて…(笑)すっかり魅了されてしまいました。
あれから12年…。今では私の得意戦法です!
これからもよろしくね!私の相棒♪
中澤沙耶