棋士としての目覚め

寒い朝は起きるのがつらい。もっと布団にいて温まっておきたいのに朝は、やってくる。自分は、かなりポジティブなため、明日がきてほしくないと思うことは少ないが、朝がきてほしくないと思うことはたびたびあるのがおもしろい。学校に行かなくてはいけないし、将棋もやらないといけない。そんな感じでつらい時期も、奨励会時代は、朝5時台に起きて、6時には将棋の勉強を行っていた私だが、棋士になってからは朝早く起きることが苦手となっている。高校卒業したと同時に棋士になったのが要因としてはとても大きい。大学には進学しなかったため、学生生活が終わった。最近は、のんびりとした朝を楽しむときが多い。

しかし、ふと思った。奨励会の時は、学校に行くから早く起きていたのだろうか、いや、将棋の勉強をしなくてはいけない(したいの気持ちもあるかも)から、朝起きてやっていたのだろう。棋士になって社会人としての勉強も徐々にしている私だが、どうも言い訳を作って自分に甘えてしまっていることが最近多い。夏場は、外に出るとバテテしまうと思って、家でゴロゴロしていたら将棋が危機的状況になってきた。最近の将棋の流行の流れは速い。10代棋士、そして藤井3冠と同学年。とてもファンの方に期待されているのは、自覚している。時代にしっかりついていきたい。藤井3冠、そして、伊藤匠4段は、もう結果を出している。私も、そろそろ朝の目覚めだけでなく棋士として活躍するほうで目覚めることができるよう、頑張っていかないといけないと思う今日このころである。2人のような活躍とはいかなくても、精一杯公式戦で勝てるよう精進していきたい。いつか、先日J.comさんにいただいたスーツで大舞台に立てるように・・・。

高田明浩

ページ上部へ戻る